寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【ORIX】いい加減止めませんか。

オリックス本社の井上社長が15日にキャンプを訪れ、激励したそうです。それは良いことなのですが、以下の報道を見て、おやっと思いました。

「オーナーを胴上げできるように頑張ってくれ。ここにいるみんなでしっかり頑張ったらいくらでも出す。それぞれ報酬に対して自分で意識をもって稼いでください。オリックス本社は頑張った選手にしっかりと支払う準備はある」

まったくの私感ですが、やってはいけないことを2つもやってしまっています。


・オーナーのために
・報酬を出す

オーナのために → 西村監督のために

ただでさえ、オリックスはオーナーのトップダウンの弊害を、現場は受けてきた球団です。それが日本一から遠ざかった原因なのに、井上社長ともあろう偉大な社長がこんなことを言ってはダメです。
オーナーのトップダウンがいけない一番の理由は、監督の上に監督がいるとコーチや選手が思ってしまうことです。多くの人が、プロ野球の監督に憧れ、マネージャーの代表のように言うのは、責任も権限もある現場のリーダーだからです。しかし、オリックスの監督は、中間管理職の色合いが濃すぎます。阪神もかつてそうでしたが、野村克也さん、星野仙一さんの登場でそれを覆しました。オリックスも今、福良GMが中心に組織の立て直しをやっています。


もし、誰かのためにと言う必要があるのなら、オーナーのためにではなく、西村監督を胴上げできるようにと言うべきです。常識的に考えても、オーナーを胴上げできるようにと選手や首脳陣に言うのはおかしいでしょう。自らの保身のようにも受け取られかねません。

報酬を出す → 一緒に喜びたい

報酬を出すというのは、相手がプロですから、それ自体は悪いわけではありません。しかし、今はそれほどハングリー精神をもっている若者も多くないと思います。目的の多様化は進んでいます。お金以外の自己実現を考えている人ほど、この台詞を言われると冷めるようです。しかも、キャンプ中盤のこの時期はあまり良いタイミングではないでしょう。


本社社長ですから、「グループ全体で応援している、チームが優勝することでグループ全体が一つになれる」といってもらう方が、選手は意気に感じるでしょう。
もちろん、選手個々を評価して、報酬を支払うことは選手にとってはありがたいことには間違いありません。問題は伝え方です。

アダム・ジョーンズが救う


ジョーンズが井上社長の言葉に、3割を公約するなど忠誠を誓ってくれたことで、チームを救いました。選手たちが白けるのを見事に防いだように思います。すでにチームリーダーです。井上社長も救われたと思います。