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オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【ラグビー】ワールドカップが面白すぎたの巻

ラグビーが本職の私ですが、ブログではラグビーにはなるべく触れないようにしていますが、一度だけ。
私は神戸でのスコットランドとサモアの1試合のみ見に行きましたが、観客席が日本ではなかったです。スコットランド人多すぎだろという雰囲気の中で、飛び交う言葉も日本語はありません。とても紳士とは言えないものすごい煽りをしていて、圧倒されました。観戦はプレイする以上に体力を使いそうです。



今回のワールドカップは、本当にすごかったです。最高のワールドカップと言っても過言ではありません。
ディフェンスが、ラグビーの競技史上最高のレベルまで高められました。ここ20数年くらいでフィジカルがよくなっていましたが、フィジカルモンスターの弊害としてアジリティの低下が見られていました。日本でも昭和期に一部のチームで流行ったフォワードゴリゴリ先方に近い形に、競技レベルとしては逆行するのではという危惧もありました。
それが前回大会前くらいから、急激に進化しました。つまり、体重の軽い選手だからこそできたフィットネスレベルをフィジカルモンスターがやってのけるのです。あの体重で、あのリロード!?目を疑いたくなります。


要するに今の大男は、以前の小兵の動きをしてしまうのです。この時代には小兵の出る幕がありません。これが前回大会くらいの話です。今大会は、強豪国(たとえばベスト4)はフィジカルとフィットネスの両立を手に入れたのが前提として、その国に合わせた緻密な戦略を戦わせていました。前回大会までは、監督の仕事は、大会前までに如何にフィジカルとフィットネスを強化するかにかかっていました。今大会ではその上に戦略を乗せないと勝ち残れない状態になっていました。


しかし、これがラグビーです。戦力が均衡化した後は戦略戦術が勝敗を決めます。トーナメントを圧勝してきたエディ監督率いるイングランドに対して、SAの戦略ががっちりはまり、何もさせませんでした。SAはセットプレーを押さえました。スクラムとラインアウトです。ラインアウトはイングランドが得意なロングのキャッチをさせなかったため、イングランドは短い距離になってしまい展開ができませんでした。SAはディフェンス時は相手の優位性をセットで殺して、得意のポイント近くのFW戦に持ち込みました。一方でオフェンス時は外を使っていました。これは相手の裏をかいたものです。イングランドは意表を突かれたのか、試合最後まで対応できなかったように見えました。


大差がつきましたが、仮に再戦すれば、逆の結果になる可能性もあると思います。それほど戦略が重要な要素だったように思います。


ジャパンも活躍してくれて、面白すぎました。ワールドカップロスになってしまいそうです。