寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【ORIX】アダム・ジョーンズの不安点

トラックマンという、デンマークのTRACKMAN社が開発した弾道測定機器があり、日本のプロ野球でも広島以外の11球団で導入されています。これはすさまじいデータ収集能力があり、
投球データ:リリースポイントの位置・球速・回転数(回転速度)など
打撃データ:打球の速度・角度・飛距離など
その他、40データほど計測して、チームの強化や戦略に活用しているそうです。今や無くてならないものです。


ただし、メジャーはこのはるか上を言っているそうで、全球団がスタットキャストなどのシステムを取り入れているそうです。球場はカメラだらけだそうです。


日本で一般に有名なのは、フライボール革命ですが、すでにこれはかなり古いそうです。
投手では、変化球における曲がりのよい回転数を分析して、各投手にあった最適な投げ方までコーチングできるそうです。投球だけで無く、打撃、守備など、活用されてます。
イチローさんが、最後の記者会見でメジャーの野球が変わってしまったとだけ言って、この流れは止められないと詳細は明かしませんでしたが、こういったことだろうと推察されます。頭を使わない野球になってしまったという言葉もありましたので、データのいいなりの野球に、もっといえば40才過ぎの自分を否定されてしまったデータシステムに支配されたことに対する危惧でしょう。


このシステムは、評価にも使われるそうです。例えば、外野手が派手に飛びついてファインプレーをしたとします。しかし、その打球は、反応が良くて俊足の選手なら普通に捕れた打球かもしれません。そう言ったひとつひとつのプレーを分析して、本当の守備範囲が把握されます。イチローは実はこの数値があまり高くないというデータもあるそうです。


アダム・ジョーンズがメジャーで契約が決まらないのはこのシステムとも大いに関係がありそうです。30才以上の成績が下降線で、上昇が見込めないというデータの出た選手の評価は容赦がないようです。どこもよく似たデータを使っているため、バッタリと市場落ちするそうです。昨年のダイヤモンドバックスとの契約は、300万ドル(3億3千万円程度)だったようです。そんな中、オリックスの3年で最大1500万ドルは破格のものでしょう。代理人にうまくつり上げられたような気がします。


ちょっと高い買い物をしてしまった気もしないではないです。もう少し、インセンティブを効かせた方がよかったかもしれません。

しかし、この獲得に否定的なわけではありません。有名な「福良の目利き」の勘がさえていることを祈ります。日本の野球にあうか、日本文化に合うか、チームメイトとの相性などデータでは測れない部分が大きい。最後は勘だと思います。多少、気性も激しいようですが、リーダーシップを発揮してくれれば、アデルリン・ロドリゲスやモヤにもよい影響があるでしょう。データの上をいく本人の活躍を期待したいところです。