【ORIX】2020年に向けて<中継・抑え投手>
昨年安定していた中継・抑えが、今年は序盤で崩壊しました。
8回担当の岩本が開幕から打ち込まれ、抑えの増井は何度も逆転を許しました。手の中に入っていた勝利が、8.9回で何度もこぼれました。昨年は山本由伸が8回を担当し役割を全うしていましたが、今年はここが打たれるため、緊急登板など中継ぎ全体がバタバタしている印象でした。
それを救ったのは、抑えに転向したディクソンです。1回に集中することで、スピードも増し、ナックルカーブがより生きていました。中継ぎでの功労者は、数字が示す通り、海田。年間を通して安定していました。近藤も打たれることもありましたが、オリックスでは数少ない速球派として貴重。比嘉の復活も大きかった。怪我をするまでの澤田も安定していました。エップラーも頼りになる時期がありました。
ただし、上述したとおり、「8回の男」として、ディクソンに繋ぐ投手が不在なことが、チームの成績、特に終盤の失速の原因になりました。
来季はエップラーが抜けますが、タイラー・ヒギンス投手を獲得しています。ヒギンスは、映像で見る限り、長身からの低めに集めるストレートに威力がありそうです。ただし、低めのボールが微妙に低めに外れるのを打者に見極められており、ここが気になります。試合終盤はパといえども、ファーボール狙いはあります。際どいコースをファールで粘る打者には根負けしないか。しかし、エップラーを下回る可能性も低いと思われ、ブルペンの厚みを増してくれるに違いありません。8回又は7回候補として、ヒギンスは期待できそうです。
抑えは、ディクソンが候補ですが、増井の復活にも期待です。ダブルストッパーになれば、理想です。どちらも、年齢的にスピードは落ち始めるでしょう。阪神の藤川投手のような技術でストレートを活かすような投手になれるかです。
中継ぎは、先発候補のローテーション落ちの投手も含めての布陣になるでしょう。しかし、軸は本職の、近藤、海田、澤田、吉田、山田、比嘉、神戸、漆原、斎藤あたりに担ってもらいたい。近藤以外にパワー系がいないのを、ヒギンスに埋めて貰いたいです。
あとは、起用法です。連投を極力避けて、疲労や怪我を回避してもらいたいです。本屋敷氏の帰還はポイントになるかもしれません。
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