寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【阪急】高井保弘という世界的な選手

その男は、西宮球場に立っていました。
試合終盤のチャンスに、カクテル光線を浴びて、登場する男。


福本豊-世界の盗塁王、山田久志-世界一のサブマリン。もう一人、世界一の選手が阪急ブレーブスにはいました。高井保弘。世界の代打男です。通算代打本塁打27本は今も世界記録。オールスターで放った代打逆転サヨナラ本塁打は、指名打者制度の導入の発端になりました。指名打者として3年間ほどは、3割20本塁打という堂々たる成績を残します。しかし、ご本人はその3年間を代打屋としてのブランクというほどの代打に生きた野球人生でした。


高井保弘さんが、昨年12月13日に74才で他界されました。月命日を前に、私自身も少し気持の整理ができましたので、偲びたいと思います。今日と明日の二回に分けます。



2013年のこの映像が調べた中では一番新しい動画でした。
娘さんの宝塚歌劇は少し有名なようですが、奥様も宝塚出身の方だったと思います。阪急の選手は山沖さん、星野さんなど阪急グループの宝塚の奥様が多かった印象です。


私自身は高井さんとは接点はありませんでした。プレーの記憶もほとんどありません。ただ、父やオールドファンの方から活躍を聞かされました。すりこまれて、それはまるで自分の体験のようです。高井さんは現役当時は阪急塚口駅近くにお住まいで、朝早くから西宮北口駅まで電車通勤されていたそうです。給与が安いのでお弁当をかついで。
そんな素朴な選手のいる地元阪急が、大都会東京の読売ジャイアンツに、後楽園球場では100%近い巨人ファンのアウェイの中で、立ち向かい何度も跳ね返される話には目頭が熱くなりました。それが、最後には勝つ話には胸躍りました。後年、私自身も別のスポーツで東京の大学の壁に立ち向かうときに、阪急ブレーブスからは勇気をもらいました。


1997年頃に52才にして、尼崎で警備員をはじめられました。警備員は大切な職業ですが、ベストナインにも選ばれた「世界」を冠する男が50才を過ぎてからはじめるのは極めて異例だと思います。大阪急ですから、何か適切な職業を斡旋できないのかとファンしては思いますが、そういうことは好まれなかったのかもしれません。2013年まで勤められたようですので、15年間ほどされたようです。やりがいを感じて勤め上げられたのだろうと思われます。


個人的な思い出を、拝読いただきありがとうございます。
明日、続きを投稿します。