寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

阿部兄姉、おめでとう!!

昨日は地元出身の阿部選手の活躍が非常にうれしかったです。


日経新聞朝刊より


高校までは2人とも神戸で、妹の詩さんは今でも関西に戻った際は知人の柔道整復師のもとに通っておられるようです。
私自身は、一二三さんが日体大に進学が決まったころに、試合を拝見したのが最後です。詩さんは試合を生では見たことがありません。


正統派の柔道で頂点へ

おふたりの全試合を拝見しましたが、おふたりとも柔道らしい柔道をされていました。
30年前も、国際柔道は勝負に徹する柔道になってしまい、日本伝統の技を競う競技ではなくなったと、指導者のみなさんは嘆いておられました。当時は日本柔道が国際的には苦戦していた時期だったと思います。


ところが、昨日のおふたり、正統派の柔道を貫いていました。すばらしいのはそれを言い訳にしないことです。詩さんは決勝の相手を尊敬するとさえいっていましたが、日本的な感覚では正々堂々と戦ったとは言えないようにも見えました。
相手が勝負してくれない中で、ワンチャンスを逃さず勝負を決めました。全集中そこに狙いを定めて、挑発されようが、全く動じることはありませんでした。夢のオリンピック4連覇も夢ではない気がしました。


体幹の強さ

すこしだけ専門的ですが、おふたりに共通するのは体幹の強さだと思います。
力は外国人の方が上という解説者もありましたが、確かに脚力や腕力はそうかもしれません。しかし、体幹の強さやボディーバランスは図抜けているように見えました。崩されるシーンが昨日は一度もありませんでした。
おそらく、組んだら、ものすごい重さを感じると思います。だから、だれもまともに組もうとしません。襟も袖も取らさずに、かけ逃げに徹していたと思います。詩さんはそのせいで、2度ほど指導を取られていましたが、それに動揺しないのは精神的にすごかったです。ただ、力関係がはっきりしているので動揺しないというのもあったかもしれません。


所作のすばらしさ

何よりも、一二三さんの金メダルが確定しても、畳の上ではにこりともせず、審判にもお辞儀をして畳を降りてから喜びを爆発させていました。これが我々が習った柔道です。このような所作をしてくれる若い人がいるのがうれしかったです。


朝日新聞朝刊より お兄さんは少し山本由伸ににしている気がしました。


阿部ファミリー、おめでとうございます。神戸への凱旋が楽しみです。