寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【イチロー】「後悔などあろうはずがない」

Number 976

3号連続のイチロー特集です。今回は特に充実しています。引退会見後、シアトルに訪れてインタビューした内容を記事に起こしています。

シアトルのグリーンの芝生を走るイチローがとてもさわやかです。引退後も練習を続けているそうです。野球の求道者ですね。

負けてばかりです

自身の現役生活を、負けてばかりだったと振り返っています。以前、3割打ったことよりも、7割の失敗に向き合ってきたことに誇りを感じると語っています。凡退して、帰ってくる姿にこそ、その選手の野球感が現れていると思います。
「野球では、負けましたとはなかなかいえない」と書かれています。ビジネスに置き換えて、伝説の経営者たちも、たくさん失敗してきているはずですが、「自分が間違っていた」とはいえないものだと思います。言ってはいけないのかもしれません。

「後悔などあろうはずがない」は本心?

会見のあの言葉は、とても有名になりました。ただ、一人歩きしてしまっているとも感じていました。あの言葉の前に、「あんなものみせたら」がついていました。「あんなもの」とは、試合後30分待ち続けた観客です。さすがのイチローも感激して、あの言葉になったのだと思います。それはそれで本音なのだろうけれども。
しかし、「衰えた感覚は持っていないのか」との問いに、「そう思います」と答えています。続けて、「僕のバッティングは4月の1ヶ月で決まっていく」と。確かに、オリックス時代からそうでした。あえて、ホームランを全く狙わない年があったり、試行錯誤している感じはありました。余裕をもって試しているわけではなく、必死の模索だったのでしょう。その部分は自分でも制御できないものたっだと想像されます。

最後の負け

そして、この春には結果を出さなければメジャーに残れないという戦いに負けて、引退になったと書かれています。負けて終わる。「今季限りで引退します」と引退表明してからプレーするような選手に対して、自分にはできないと語っています。引退表明するのは、表明後の結果の勝ち負けから逃げているように、イチローからは見えるのでしょう。実際、エクスキューズだと思います。


最後の瞬間まで現役にこだわり、その戦いに負けて終わったイチローに潔さを感じます。最後にかっこわるい姿を見せてくれて、堂々と終わったイチローが、とてもかっこいいと私は感じます。