寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

背番号「51」 最後の日

3月20日、東京ドーム

アスレチックス対マリナーズのMLB開幕戦
イチローは9番・ライトで出場しました。1打席目は二飛、2打席目は四球を選びます。するどいファールに観客が湧く場面もありましたが、打撃戦の様相を呈しはじめたこの試合で、まだイチローの力は出せていませんでした。3打席目への期待が膨らみます。


しかし、予期せぬことが起こったのが、4回裏。一旦守備についたイチローが交代を告げられます。ライトから引き揚げるイチローを、マリナーズの選手たちが駆け寄りハグです。アスレチックのベンチからも拍手が。ただ、スタンドは歓声よりも、事態がつかめず騒然、どよめきのようにTVからは感じました。ベンチに下がった後も、カメラはイチローを追いますが、すごい汗です。それをぬぐうこともせず。あのクールなイチローのすべてがあの表情につまっているようです。涙を見せないイチローが気丈に振る舞っているように見えました。

テレビを見られた方はどうのように、感じられたでしょうか

私は、観戦がつらくなり、5回以降は見ていません。ただ、一晩中、イチローのことが頭を離れませんでした。同世代の私にとって、イチロー選手とは自らの人生のような気がしています。オリックス時代はもちろんマリナーズに行ってからも、イチロー選手の活躍が心の支えでした。
今でも守備では水準以上の力を保つイチローが、守備の前に交代。次の打席で代打を送って、日本のファンを失望させることなく、きれいに下がらせるサービス監督の配慮でしょう。
この二試合で、イチローは引退。おそらく、それが昨年からのマリナーズ幹部の既定路線。最高の花道が日本での開幕シリーズ。当然商売も絡みますが、ここまでの配慮をしてくれたマリナーズでユニフォームを脱ぐ以外に、メジャーでの道はないでしょう。


試合後、サービス監督はイチローの途中交代について「みんながイチローを見たいのは分かっていたが、チームの勝利のために交代を決意した。彼(イチロー)もそれを理解してくれた」とコメント。今日も、試合に出すと明言されていますが、どのような出場になるのでしょう。

背番号「51」の最後の日

昨日がその日でなく、ほっとしました。しかし、アメリカに帰ればロースターから外れることが確実で、球団も扱いに困ると思います。まだやれる、それは、誰もが認めます。ぐっとこらえて、何も語らず、静かにバットをおく。今が引き際だと私は思います。