【ORIX】強さのわけを
強さのわけ7つ
①福良GMの育成型ドラフト
加藤康幸氏が吉田正尚を信念の指名をしたあたりから風向きが変わっている。加藤氏は山岡泰輔らの2016年ドラフトを最後に退団しますが、1、2位のハズレなしはそこから続きます。
②中嶋監督をはじめ日本ハム、広島OBを中心に優秀指導者を球界から広く招集
日本ハムから中垣コーチ、厚沢コーチ、高橋コーチ、広島から、水本ヘッド、梵コーチ。中でも、入来コーチや波留コーチのように、所属球団から指導者失格の烙印を押されかけた人材もうまく活用。生え抜きのコーチ陣とうまく連動している。
③フィジカル強化と基本動作に基づいたコーチング
「疲れ切るまで練習するな」これまでの常識を覆す中嶋流。無駄な練習を廃して、本物を育てるトレーニングに特化している。ファーム時代のキャンプで一軍よりも短い練習で驚かせた中嶋監督。中垣征一郎さんの理論が浸透している。
③−2舞洲の充実
球場2面、室内練習場、トレーニングルーム、寮施設を完備して、京セラドームへも車で20分程度で行ける距離。食事も豊富だそうで、まさに虎の穴でしょう。ファームの若手選手だけでなく、マーゴら元MLB選手も満足していることから、かなり充実しているようです。
④故障者の再起プログラム
山崎颯一郎、黒木優太、本田仁海、近藤大亮と故障した投手たちを、育成期間を経て再生させている。山崎颯一郎は故障前を上回るスピードで、クローザーへ進んでいる。現在も、椋木蓮や富山凌雅が再起をかけている。野手では内藤鵬もビルドアップが進んでおり、復帰した時にさらに強くなっている期待があります。
⑤メジャー挑戦を認める姿勢(ソフトバンクとは反対)
世代代表クラスの若手にはメジャーに行けることはモチベーションUPにつながり、吉田正尚や山本由伸に続けとなるでしょう。ギリギリまで縛るより、気持ちよく送り出し、資金還元してもらう。その資金で、次の選手を育成できる。
⑥ファンとの距離感
監督やコーチはメディアへの露出が少なく、選手をどんどんだす。パフォーマンスがお好きだった仰木監督とは逆です。そんな人柄に皆がついていくのでしょう。
球場でも、ファンと気さくに交流してくれる選手たち。ファンとの距離が近いことが、選手のモチベーションにも繋がっていそう。若い選手は若い女性から応援されると、やはり違うでしょう。自然と笑顔になっています。
SNSでの仁藤拓馬さんの軽快なお話もいいですね。私ごとで恐縮ですが、子どもが時々見ています。
しっかりとしたシステムが構築されています。
ただ、システムはうまく回せないと仕組みを作って魂入れずになります。
⑦チーム内の連帯感と、チーム内の競争の矛盾する要素の両立
仲間は傷を舐め合う存在ではなく、高めあう存在にならなければ。それができているのが今のチームだと感じます。普段は仲が良い、ただしライバルなので、気を抜くと置いていかれる恐怖があるでしょう。
7つにまとめました。書いていて、本当に選手ファースト。中嶋監督の意思と、球団の方針が合致して、この強さでしょう。偶然ではありません。
ソフトバンクは資金力も仕組みも十分ですが、⑤や⑦のところでは差があるように見えます。
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