【ORIX】タイトルを獲得した中嶋チルドレンたち
パシフィック・リーグの全日程が終了し、タイトルも確定しました。
打者部門
首位打者 吉田正尚 .339
本塁打 杉本裕太郎 32
三塁打 宗佑磨 7
死球 宗佑磨 13
投手部門
防御率 山本由伸 1.39
最多勝 山本由伸 18
勝率 山本由伸 0.783
奪三振 山本由伸 206
完封 山本由伸 5
投球回 山本由伸 193
野手は昨年まで吉田正尚の一本柱でしたが、杉本の台頭が非常に大きかったです。昨年までファームの選手が本塁打王ですから。本来は外国人選手に担ってもらう目論見は外れましたが、杉本がカバーしてくれました。
加えて、宗が三塁打数で1位でした。
投手は山本由伸が圧巻ですが、宮城が防御率、勝利数、勝率では2位につけているのが特筆すべき点です。
中嶋監督の抜擢
吉田正尚と山本由伸の日本代表2名は中嶋監督就任とは関係なく、自分で伸びていく選手でしょう。特に山本由伸は進境著しく、日本球界では並び立つ存在がなくなりました。
2人は予定通りですが、それ以外で中嶋チルドレンと言える選手の活躍が目立ちました。
宗佑磨
もともとショートでしたが、前々監督時代に外野にコンバートされ、一度芽が出かかった時期もありましたが、打撃不振もありレギュラーを獲れなかった選手。
昨シーズンオフに、中嶋監督から「できると思うから」とサード転向を勧められた宗。開幕は間に合いませんでしたが、天性のアジリティで従来の概念にないサードの守備を披露してくれました。中嶋監督により発掘された一番手だと思います。
杉本裕太郎
今年の杉本の貢献度は吉田に勝るとも劣らないでしょう。チャンスに強く、吉田が凡退後に救ってくれたことが何度もありました。しかし、杉本は以前から一軍でも活躍できると見られていた選手。中嶋監督でなくとも、通常の感覚の監督なら起用していたとも思われます。
紅林弘太郎
シーズン当初は失策が多く、素材型の高卒2年目はさすがに早すぎる抜擢に思えました。しかし、そこからあり得ない成長曲線を描いた紅林。10本塁打を放ち、最終戦で勝利を呼び込んだ2タイムリーの打撃以上に、守備が特筆です。デッドボールの千賀投手が、2,3年目でショートを守れる選手はそうはいないと言っていましたが、まさにその通り。大型選手で高いボールにも手が届き、終盤は何度も守備でもチームを救いました。守備でもお金が取れる選手に成長しました。
宮城大弥
シーズン当初は山本以上の安定感でした。昨年終盤から中嶋監督が大切に一軍に慣らした結果が今年の飛躍に繋がっています。とはいえ、ここまでの活躍はだれも予想していなかったでしょう。宮城が作ってくれた貯金9が優勝に直結しました。
他にも、自ら技術指導までした山﨑福也や、センターとしての福田周平、再生した若月健矢など、中嶋監督なればの選手起用はあります。上記の4人は中嶋が主力に仕立て上げた選手代表と言えるでしょう。来年は実質2年目。2年目のジンクスとも言います。彼らにとって勝負の年です。
まずはクライマックスシリーズです。この経験が彼らをより高みへと連れて行ってくれるでしょう。ここから先は勝っても負けても、どちらでもよいとも思えます。楽しく拝見します。元気に暴れ回って欲しいです。
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