寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【ORIX】激戦から一夜明けて

日本シリーズでの激戦から一夜

神戸に帰ってきてくれただけで十分とは思いつつも、あの時、とは考えてしまいますね。


アダム・ジョーンズでなく、太田を打たせていたら。
個人的には今シリーズのラッキーボーイになる雰囲気を感じていたので・・・。打てなくても、経験になったろうと。


あるいは、富山を続投させていれば。
広い神戸で、あの寒さで、ホームランはまずないことを考えると、馬力があって持ち玉の多い富山の方が塩見選手は嫌では無いかと。


いずれも、結果論、もしくはたらればです。


しかし、こんなことを思えるのは26年ぶりな訳です。
中嶋監督のシリーズの采配に疑問の声がファンの間にあるのは承知ですが、中嶋監督の功績はチームを成長させて勝てるチームを作ったことです。


育成と勝利の両立

仰木監督との大きな違いは、育成と勝利を調和させたことです。
育成とは3~5年スパンの話でしょう。あるいはもっと長いかもしれません。
そして、勝利とは言うまでもなく、今日明日のことです。


シーズン中は、実力が低くても若手を使っていました。
代表格の紅林はもちろんこと、太田椋も開幕から相当我慢して使いました。それが、シリーズで生きたと思います。不安定だった守備が、この2試合は安定していました。しびれる場面での併殺も難なく成立させていました。スーパープレイもあるがミスも目立つ安達よりも2試合に限れば安定していました。


宗は悪く言えば、一度終わった選手でした。若手時代に打撃で頭角を現すも、シーズンオフのフォーム改造に失敗、後藤駿太らのような守備専門の塩漬けコースでした。それが、獣臭を感じさせる内野守備を、「できると思うから」と挑戦させて、長年に課題であったサードの穴を埋めてしまいました。


あまり言われませんが、一番の功績は、捕手です。
昨シーズン、代行就任前まで、主軸であった若月を外し、伏見と頓宮にチャンスを与えました。選手生命に関わるアキレス腱の故障明けの伏見の再生に成功します。しかし、若月を干すことはせずに、3人とも教育し直しました。
今シーズンは当初から、頓宮、伏見、若月の3人の併用を考えていたようで、頓宮はリードの課題が露呈して脱落するも、伏見と若月をリーグを代表する捕手に仕立てました。


もちろん、まだ他にもいます。福田もそうです。山足もかなり成長したと思います。起点の効く守備力は若手にはまねができない貴重な控えです。


もうこれで、仰木監督と比較されることはないでしょう。
すでに遙かに超えていると思います。


来年は日本一に

当然、来年は日本一を目指してもらいたいです。
しかし、パ・リーグを制するのは容易ではないでしょう。
ソフトバンクにはファームでは敵いませんでした。ロッテも、ファームも充実したチームです。楽天にも、打撃力では負けていると思います。日本ハムや西武も上昇要素は十分にあります。


そんな中、すでにストーブリーグは始まっているようです。
能見、平野の契約延長は当然ですが、一安心。しかし、アダム・ジョーンズ、ヒギンス、モヤの退団が濃厚との報道です。


ジョーンズは3年目は球団側に選択権のあるオプションで、「球団が行使しなければ残れない」と本人のコメントが紹介されています。しかし、帰っても手を上げるメジャー球団はないでしょうし、おそらく引退。オリックスも400万ドルでの契約はできませんが、交渉ごとではないでしょうか。コーチ兼任での再交渉をお願いしたいところ。


ヒギンスがセットアッパーを務めたからこその優勝でした。貢献度は甚大です。クローザーを任すと、乱れるも、8回なら安定していました。日本シリーズはクローザーを任された時のような緊張感だったのでしょう。本来のストレートを軸にするリードが、できなかった捕手の問題もあるでしょう。まだ30才。残すべき投手です。


モヤは成績は期待外れです。仕方ないかもしれません。しかし、キャンプに間に合うように来日した姿勢などまじめな性格はこのチームには必要にも見えます。残留濃厚なラベロの気の抜けたプレイよりも好感度は高いです。


バルガス、ラベロは残留とあります。ラベロは日本シリーズでは外角の速いボールを打てる気配がなく、すでに弱点を露呈しています。バルガスは球の力があり、伸び代も考えると来シーズンは期待したいです。


しかし、ジョーンズ、ヒギンス、モヤを切る意味は、バルガスとラベロを主力として期待するということではないと思います。主力級の候補を見つけているのでしょう。次報に期待したいです。


期待の新人たち

しかし、本当に期待したいのは外国人ではなく、若手選手です。


今年のオリックスは若い力の台頭で躍進したチームです。
来シーズンはさらに若い力の出現を期待したいです。しかし、楽しみな若手がファームにゴロゴロいるかといういとそうでもない現状もあります。
そうです、ファームを強化しないといけません。そもそも、それをやるのが中嶋監督の希望でした。


数少ない有望株として、山下や本田の投手2人。来田と宜保には大きく飛躍してもらいたいところ。


そして、今年のドラフトで高卒指名をあえて封印してまで指名した大卒カルテットには1年目からレギュラーを狙って欲しいです。全員が補強ポイント。キャンプインが楽しみです。



椋木 蓮 (東北福祉大学)
平野佳寿の後継者として、まずはセットアッパーとして山本由伸の2年目のような活躍を


野口 智哉 (関西大学)
身長180cmの大型ショート。紅林、太田と二遊間の競争激化へ


福永 奨 (國學院大学)
キャプテンシーのある捕手として、チームの要に。まずは、若月、伏見の間に割って入りたい。


渡部 遼人 (慶應義塾大学)
高い守備力に打撃を加えて、守備力のある先輩外野手を押しのけたい