寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【ORIX】オリックスファイターズ

やはり、伏見に日本ハムが手を挙げました。
今週、日本ハムとのトレードが成立したばかり。新庄監督から、石川捕手に「中嶋さんの下ではものすごく勉強になると思う。来年ウチとの対戦の時に、いいリードをするんじゃないですか」という温かい言葉もありました。
斎藤は「新天地で活躍することが、こうした機会をつくっていただいた両球団への恩返しになる」と、前向きに捉えてくれていて、両チームの選手へに思いやりトレードにみえます。


しかし、その翌日に同じ捕手の伏見獲得へのラブコールはこちらの頭がついていきませんが、地元からの誘いには伏見も大きく揺れるでしょう。投手陣の兄貴分であり、オリックスのことを知り尽くしている存在。同一リーグへの主戦捕手の移籍は損失は大きい。


しかし、日本ハムなら仕方ないかとも思える自分がいます。
リード面では、伏見のクセをわかっているのは、メリットでもあり。正直のところ、来シーズンの日本ハムは優勝争いまでは難しいと思いますので。


オリックスファイターズ

今のオリックスがあるのは、日本ハムのおかげと言っても過言ではないでしょう。
中嶋監督は日本ハム時代にアメリカ留学し、帰国から1年一軍コーチを務めただけで、オリックスに来ました。日本ハムからすれば、海外留学までさせた幹部候補生がライバル企業に転職してしまった印象かもしれません。
福良GMも日本ハムでヘッドコーチまで務めて指導者として、成長しました。もっとも福良GMは十分に還元した後に、オリックスに移りましたが。
この2人に中垣コーチを含めた3名(小谷野コーチ、厚沢コーチらもいますが)が、オリックス連覇に貢献しました。貢献したなどという言葉では表現できず、素人がぐちゃぐちゃにした最下位チームを立て直したと言えるでしょう。


しかし、もっと歴史を遡ると、阪急の指導陣が日本ハムの礎を作ったこともわかります。
上田監督が1995年に監督就任すると、大石清さん、住友平さん、中沢伸二さん、山森雅文さんらたくさんの阪急OBを招聘しています。福良GMは2005年からで上田監督とは重なっていませんが、阪急水脈であることは間違い無いでしょう。
上田監督が就任した当時の日本ハムは最下位で、一からチームを作ることが求められましたが、短期間でAクラスに入れるチームにしました。特徴は、選手の育成に積極的であったこと。中でもチームの幹になる選手を育てることに主眼を置かれていたと思います。それが、日本ハムの世代No.1を指名して育てる方針として受け継がれています。ダルビッシュ有選手、大谷翔平選手も、そんな日本ハムが育てた選手でしょう。



骨太の本物を育てる阪急イズムは上田さんが移った日本ハムで受け継がれ、
一方、収穫上手の仰木マジックの旨味を享受しすぎたオリックス。その後、器用貧乏に走り低迷期へ。
そんなオリックスに、20余年を得て阪急イズムが逆輸入しされ開花するも、北の大地に移った日本ハムは骨太超大物を輩出しメジャースターの養成機関として多大な貢献をするも、チームは低迷期に。


大きくはこのような文脈に感じます。


オリックスの積極的な動きは、驚きもあります。
波留コーチ、小野投手、石川捕手とすでに3人加わり、キャンプに参加している人もいます。月初には日本シリーズを戦っていたチームとは思えません。
勝って兜の緒を締めよでしょうか。キャンプに初日から参加した中嶋監督には足りないものが見えているでしょう。これから、まだまだ動きがあるように思えますが、新黄金期に抜かりはない。もはや仰木さんと比べる(しかも仰木さんより格下扱い)のはやめてほしいと、メディアには感じます。