寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【ORIX】中嶋監督が高知へ飛んだわけ

夜の御堂筋パレードの翌朝

中嶋監督は高知のグランドにいました。


優勝の余韻にもっと浸ってよい。
若手の練習はファームの指導陣の仕事。


これが普通の考え方です。


しかし、中嶋オリックスには大きな方針があります。


コーチはまず選手を観察をすること。
選手が自分に何が足りないのか自分で探し、自ら動く手助けをするのがコーチ。


二軍監督に就任した中嶋監督は、キャンプでは二軍が14時には練習を終えて、1軍の練習を横目にホテルに。批判も多かったようです。下手な選手が練習しなくて、どうやってうまくなるのか?


しかし、当時ファームだった中川、杉本、宗、佐野、太田ら、および中嶋二軍監督2年目に新人だった宮城と紅林。今や、一軍の主力です。もちろん、全員が育ったわけではありませんが、結果を出しました。


要するに、全体練習でなく、個別練習が大事


一軍監督で出来なかったこと

今シーズン、中嶋監督は多くのファームの選手を一軍の試合でためしました。
足りないものをたくさん感じたことでしょう。しかし、監督から見た足りないところを、選手に気づかせないと成長にはつながりません。その場で指摘しても、監督の意図と受ける側の感じ方は意外と違うものです。


もともと二軍監督がやりたくて、オリックスに来ました。
最高の二軍監督です。育成と采配。どちらも、うまい監督ですが、やはり育成だと思います。というよりも、育成ができるコーチはNPBを見渡しても、数えるほどだと思います。


選手に自分の課題を認識させること。それをファームの指導陣に認識させて、指導方針を統一すること。


これからキャンプインまでに、課題を克服してこさせること。
3ヶ月間の過ごし方が、来シーズン、活躍できるかの鍵でしょう。
最後の2ヶ月ほど負荷の高かった宇田川や山崎颯一郎を呼んだのも、その意図でしょう。2人とも、課題はあります。


そして、中嶋監督は、補強よりも、育成に主眼を置いていると思います。
森友哉は補強ですが、育成対象でしょう。相手として見ていて、オリックスで鍛えればもっと伸びると思ったから獲得する。そして、森友哉も自分を伸ばせる環境を求めた。あれほどの選手を一本釣りできたのはそれ以外にないと思われます。


伏見寅威「スローイングは全然だめでだった。中嶋監督に教えてもらった。」と語っています。当時の伏見よりもまだ3才ほど若い森友哉。リードやスローイングは、これから成長してほしいです。