寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

15年目の正直

2014年のシーズン中に明るみに出た近鉄とオリックスの合併構想以来、当時からの両チームの熱心なのファンほど、もやもやしたものを抱えての応援だったかと思います。

近鉄バファローズの売却については、近鉄本社の巨額赤字によりやむを得ないとは思います。しかし、近鉄バファローズの受け皿になる買い手をもう少し丁寧に探せなかったのか。ライブドアの存在がマイナスに作用したのかもしれませんが、最終的に楽天が名乗り出たのを考えると、残念です。そうなっていれば、これほどのファンのもやもやはなかったでしょう。岩隈投手の問題も起きませんでした。楽天が本拠地をヤフーBBスタジアム(旧グリーンスタジアム神戸)で検討中とも発言して、もしかしたら、旧近鉄とオリックスの本拠地交換になっていたのかもしれませんが。


昔話を失礼しました。あれ以来、15シーズン目を迎えようとしています。オリックスは優勝がまだありません。楽天に先を越されています。6チームですから、2回は優勝しておかないと、平均以下でしょう。優勝できない理由はたくさん挙げられますが、根本としては「チーム愛の欠如」と思います。原監督の言われた「ジャイアンツ愛」ではないですが、そこが足りないです。

ファンからの人気の少ないチームですが、それは野球少年たちも同じです。報徳の金村氏が逆指名してくれた頃は強かった。関学の田口コーチが希望した頃もまだ強かった。最後に希望してくれたのは平野佳寿投手と思います。オリックスでプレイすることの誇りや喜びを感じさせる選手は少ないです。西勇輝投手の阪神での張り切りは、オリックスでは出せなかったでしょう。

選手だけではありません。球団首脳にも、オリックスを担う本物を獲得する覚悟があるでしょうか。最近は改善しましたが、競合を避け入団拒否しない無難な即戦力を狙うような時期もありました。コーチにも、本物をじっくり育てる意思が希薄に思います。


合併が、阪急、オリックスと積み上げたレガシーも、近鉄の持つ独特のカラーも、潰してしまった気がします。それが今でも尾を引いていると感じます。そこを取り戻すのが、長村本部長の戦略かもしれません。西村監督も「ファンあってのプロ野球」と精力的に動かれているようです。


今年のパシフィックリーグ。ソフトバンク、西武が2強であるのは間違いないでしょう。それをやりくり上手な日本ハムが追う展開。残りのオリックス、ロッテ、楽天は、3位に食い込めればというところでしょう。


今年のオリックスは育てながら勝っていかねばなりません。キャンプからシーズンを通して、選手を鍛える。シーズン中でも、キャンプのような筋トレを持続して、個々人の力量をあげなくてはなりません。目先の勝利はもちろん期待しますが、吉田、山本に続く本物が出てくるのをその何倍も期待します。そして、その選手たちが、チームとなってまとまっているチームに。