寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【ORIX】オリックスには時間が無い!

2015年に沈んだ理由

毎日新聞の記事です。

2014年はソフトバンクと優勝争いの末の2位。翌年はFA流出防止や大型補強をしての優勝を期待されたものの5位。その理由として、上記記事は以下の2つ挙げられています。


①新戦力の故障多発はチェック不足
②オーナー忖度の影響


正直な感想として、一般紙としては質の低い内容だと思います。この内容が、瀬戸山氏への取材そのままだとすれば、瀬戸山氏はスポーツのGMは向いていないでしょう。


まず、①は、中島、小谷野、ブランコ、バリントンを補強したことを指しているようですが、故障多発ではなく実力不足です。ピークアウトした選手を獲ってきて、キャリアハイを期待していたとすれば、失笑ものです。
2015年はかなり苦しいシーズンになることは、当時のブログで指摘していました。2014年の躍進の主要因は、間違いなく中継ぎ抑えの充実です。オリックスに7回までリードさせたら絶対勝てないと言われるほどの投手陣。比嘉、馬原、佐藤、岸田、平野と、勝利の方程式が5人もいるような状態でした。しかし、酷使がたたり、ほぼ全員がシーズン後半には疲れが見られました。にも関わらず、高山投手コーチの反省の見られない起用に、シーズン終盤には壊れかけていく投手が続出しました。2014年は中継投手の選手生命を犠牲にした好成績だったのです。つまり、2014年の好成績が、そのまま2015年の不振の第一の原因です。

オーナーの目の黒いうちに

②で、オーナーの起用法への介入で、選手が反発や畏縮したようにも書かれています。鶴の一声はあるでしょう。それ自体はもちろん現場は困るでしょう。
しかし、宮内オーナーは一存ですべて決められる存在で、自分のチームを強くすることを心から願っています。強くするためならなんでもしてくれるでしょう。こういうオーナーは、12球団でも実は少ないでしょう。そのオーナーを使い切れなかったのは、本部長の責任です。それが、低迷した第二の原因です。


問題は過去ではなく、これからどうすれば、強くなるかです。
オリックスの強化はオーナーの目の黒いうちで無いとできません。仮にオーナーが退任した場合、次のオーナーは新しいことを決められないはずです。オリックスは自分のものと信じ込んでいるオーナーにしかドラスティックな決定はできず、そのオーナーの後継者は前オーナーと対比されて苦しむはずです。できるとすれば、何かを止めるとか、撤退するとかになるでしょう。実権を握れるのは、相当の歳月を要するでしょうが、それよりも先に任期が来るでしょう。


その意味で、今、進めるべき大きなことは、オーナーを説得して、予算をつけてもらうことです。口も出すが、お金も出してくれるオーナーです。これ以上の存在はありません。今、しなくて、次は無いと心得た方がよいでしょう。
瀬戸山氏、長村氏と比較して、福良GMは圧倒的に能力のあるGMです。改革はうまく進んでいると思います。しかし、もっと速度を上げていくべきです。オリックスには時間がありません。