寝ても覚めてもORIX

オリックスバファローズを応援です。いろいろと書きますが、ORIXが勝てば、日常生活も楽しいという単純人間のブログです。

【ORIX】思えば、あの年が原点だった・・・

こんな記事が出ていました。


近藤健介選手は、2011年組だったんですね。
あの年に横浜高校の強打の捕手の近藤選手をなぜドラフトで獲得しなかった?、なんてことは言いません。こんな選手になるなど誰にもわからないので。


未来のことはわからない。


これは事実です。
しかし、言えるのは大きな可能性のある選手を獲得し続けること。


投打とも主軸になる看板選手がいないと優勝はできない。人気もでない。
だからこそ、そんな選手には5億円を出す。MLBだと天文学的な数字を払います。
実のところ、主軸になる選手と脇を高める選手の力の差が年俸ほどあるわけでは無いでしょう。ワインの値段と同じでしょう。それだけの金銭的な価値の差がでます。


主軸になる選手の獲得を最優先すべきです。


オリックスの2011年

2011年は岡田監督2年目で4位でしたが、3位と差が無く、暗黒時代の中では比較的良いシーズンでした。その年のドラフト。

高橋周平選手の指名は良かったのですが、クジで外すと、そこからがガックリでした。
8人指名中の7人が大卒社会人。唯一の高校生が小兵タイプの堤さん。


この7人が悪いわけではもちろんありません。ただ、1位で安達なら、2位に同じ二遊間に安達よりも年齢が上の縞田さんを指名する意図がわかりません。縞田さんは社会人でも9番を打っている選手で守備型の選手でした。7位でも同じタイプの小島さん。


ただ、佐藤達也さんを3位で指名できたのは秀逸で、外野手の川端さんは俊足でとトップバッターとして期待もありましたし、1年目は活躍されました。小島さんもキャンプでの怪我が無ければ、やれていたと思います。不運でした。選手たちは期待以上に頑張ってくれました。


しかし、
脇役クラスの即戦力偏重を象徴する2011年でした。


その年、有力な高校生や大学生がいなかったわけではありません。
関西の高校生だけ見ても、日本ハム3位の石川慎吾さんは堺の強肩強打と評判の選手。ジャイアンツ2位の今村信貴さんは近畿ナンバーワン左腕。広島3位の戸田隆矢さんも神戸出身の大型左腕。
いずれも期待値ほどは活躍できていませんが、このあたりを指名して欲しいとは願っていました。しかも、安達を獲った上で、このうち2人の指名は可能でした。


高校生を育てる自信も時間もない、というのが本音でしょう。


※縞田さん、佐藤さん、小島さんは球団スタッフとして活躍されています。大卒社会人としての経験や人脈が活きているのでしょう。その意味でもあの年は原点です。


あの年が原点だったかも

2011年は岡田監督2年目で4位。来年は優勝争いの期待から、即戦力を重視したのでしょう。あの年ほど、偏重したドラフトはそれ以降ありませんでした。ちなみに、2012年は最下位に沈み、岡田監督はシーズン中に解任されました。


その反省から、2014年シーズンから加藤康幸氏を編成部長として招聘したはずです。
加藤さんは2016年シーズンで退任されましたが、当時、2020年のオリンピックに選手を送り出すという長期戦略を示しました。


オリンピックに送るとなれば、主軸候補を集める必要があります。そして、日本の宝のような選手たちですから、育成責任があります。
そこで獲得したのが、2015年の吉田正尚、2016年の山本由伸です。
他にも、2014年には山﨑福也、宗佑磨、佐野皓大。2015年には近藤大亮、大城滉二、杉本裕太郎を。2016年には、山岡 泰輔、黒木優太、山﨑颯一郎、張奕と、これまでとは違う選手の獲得になっています。間違いなく、加藤氏のいた3年間に獲得した選手が連覇の主力でしょう。


今、誰も言及しないので、原点に加藤さんという存在がいたことを記しておきたいです。